ぶらり散歩

【鎌倉鶴岡八幡宮】散策しながら、例大祭でタイムスリップ?

9月も中旬になると段々と秋を感じる季節になりますね。
秋といえば食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など色々ありますが、
あなたの秋は何でしょう?
散策の秋はいかがでしょうか?
今回は鎌倉の鶴岡八幡宮で、年に一度行われる例大祭を観てきました。

例大祭までの道順

駅は東口をでます。

小町通りを進みます。

この交差点を右折します。

右折した道を進むとお祭りが見えてきました。

神職の方が奉告しているところでしょうか。

八乙女が舞を奉納します。

若宮大路を鶴ケ丘八幡宮に戻ります。

お神輿の先頭は鳳凰です。

お神輿の2番目は宝珠です。

お神輿の3番目は菊です。

境内でお神輿からお乗換えします。

見えないように、白い天幕を張り巡らせます。

乗換えた御輿は神職の方に担がれて御宮に向かいます。

お宮に入られます。

御はやしが、演奏されていました。

生け花が奉納されていました。

鶴岡八幡宮の例大祭はどんなお祭り?

いつやるの?

毎年9月14日~16日にかけて執り行われるお祭りです。

初日の14日は浜降り式。
宮司さん達が身を清めるために、
由比ヶ浜にて早朝に禊(みそぎ)をするそうです。

禊(みそぎ)が終わると、その印に藻塩草(海藻)を持ち帰り、
社頭に掲げるそうです。
そして、宵宮祭(前夜祭)として大神様ご奉告を行うそうです。

中日の15日は例大祭と神幸祭。
例大祭は、大勢の参列者を迎えて厳かに執り行われます。

神社より幣帛(へいはく→神様に奉献するもの)を奉る献幣使(けんぺいし)を迎え、
宮司さん始め神職の方、巫女さん、八乙女(やおとめ)さんが、奉仕します。
神様の御前には鈴虫も供えられます。

神幸祭は、大神様(応神天皇、比売神、神功皇后)をお神輿(みこし)におうつしして氏子区域を親しくお渡りいただくお祭りです。
氏子の若者により本殿からお神輿3基を本殿から担ぎ下ろします。

鳳凰(ほうおう)の神輿に応神天皇。
宝珠の神輿に比売神。
菊の神輿に神功皇后がお乗りになっています。

若宮大路を数百メートルの行列で渡御します。
行列は、お神輿、宮司、錦旗、神馬、ちょうちん、太鼓、盾、弓矢などからなります。

お神輿の担ぎ手は、白張(烏帽子・白衣・白はかま・白足袋)姿の氏子です。
普通のお神輿ですと、半被を羽織って担ぎますので、白張ですと厳かな雰囲気が漂います。

若宮大路を御旅所が設けてある二の鳥居まで進みます。
そこで宮司さんが祝詞を奉げ、緑の千早、緋袴姿の八乙女達による舞の奉納など祭事が終わると、環御です。

最終日の16日には、流鏑馬が境内にて行われます。
鎌倉時代の武士の狩装束に身を包んだ射手が馬で駆けながら
馬場に配された3つの的を射抜く神事です。

その姿は勇壮で、まるでタイムスリップしたようです。
この伝統は源頼朝の時代より800年受け継いでいるものです。
弓馬術礼法小笠原教場宗家の小笠原清忠氏ほか一門の方々がご奉仕するようです。

そして同日には、鈴虫放生祭が行われます。
15日に執り行った例大祭で、神前にお供えした鈴虫を神域の自然の中に放す行事です。

放生とは生き物を放つことです。生命の尊さや季節に対する感性を大切に伝えようと、
平成16年から始められたものです。儀式は無殿にて執り行われます。
雅楽の演奏と巫女による神楽舞を奉仕したあと、境内の林に鈴虫を放ちます。

鶴岡八幡宮とはどんな歴史がある神社でしょうか?

由来と歴史、そして御祭神

鎌倉鶴岡八幡宮は、1063年に源頼義が奥州を平定し鎌倉に帰り、
源氏の氏神として京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜辺りにお祀りしたのが始まりです。

初めは現在の由比ヶ浜辺りの八幡宮に御遷ししていましたが、
1191年に鎌倉幕府にふさわしく上下両宮の現在の姿に整え、鎌倉の町づくりの中心にしたそうです。
御祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)、比売神(ひめがみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)です。

見どころその1「段葛」

二の鳥居から続く参道です。源頼朝の正室である北条政子の安産を祈願して作られた参道と言われています。
若宮大路の中心部となっており、その長さは約500mあります。

春には桜やつつじが満開となり、花のトンネルとなるので、
ゆったり歩いてみてはいかがでしょうか?

夜になるとライトアップされるので、日中とはまた違った雰囲気を楽しめます。
また、この段葛の実際の長さは500mですが、より長く見せるためのデザインが施されています。

入口である二の鳥居では参道の幅は約4.75mですが、一の鳥居近くの終着点では、
なんと約2.68mと約2mも狭くなっているのです。

これが、遠近法でより長い参道に見えるようになっていたようですね。
このデザインの目的は諸説あるようですが、参道の距離感を狂わせることで、
「鎌倉に攻め込んでくる敵」に混乱を与えることだったとも言われています。

見どころその2「神苑ぼたん庭園」

こちらの庭園は一の鳥居をくぐって、右手にあります。
庭園は源平池に沿って作られており旗上弁財天社、政子石を源平池越しに見ることができます。
名前の通りぼたんが植えられています。

正月ぼたんと春ぼたんが植えられており、季節には見事な花を咲かせます。
この季節になると大勢の拝観者で賑わう庭園となります。

見どころ3「源平池」

こちらの池は、一の鳥居をくぐって右手、左手とどちらにもあります。
春は桜、夏は紅白の蓮の花が咲き多くの参拝者の憩いの場になります。
右手の池の中には、旗上弁財天社と政子石があるます。

以前は、東の源氏池に3つの島があり、西の平家池には4つの島が配されていました。
3は「産」で源氏の繁栄を、4は「死」で平家の滅亡を祈願したためと言われています。

見どころ4「旗上弁財天社」

源平池の東の島にあります。
御社殿は八幡宮創建800年(昭和55年)に文政年間の古図をもとに復元したものです。
源頼朝の旗揚げにちなみ、源氏の二引きの旗に願をかける人が大勢いるそうです。

この弁財天は、鎌倉七福神巡りの弁財天でもあるので、七福神巡りの際は、
八幡宮にも足を伸ばしてはいかがでしょうか?

見どころ5「政子石」

こちらは、源平池の中にある旗上弁財天社のすぐ近くに置かれています。
源頼朝が政子の安産を祈って置いた石だそうです。

なので、その後の人々に政子石、姫石と呼ばれるようになりました。
子宝や安産のご利益があると信じられるようになりました。
また夫婦円満の祈願石と言われております。

江戸時代末期に日本を訪れたイギリス人の植物学者ロバート・フォーチュンは
その著書「江戸と北京」の中で、女性がこの政子石を拝んで懐妊すると、
自分の名前を書いた布を竹の棒に括り付けて石の近くに立てる風習があったと記しているそうです。

以前この石は、鶴岡八幡宮にありましたが、近代になって旗上弁財天社に移されたそうです。

鎌倉鶴岡八幡宮 基本情報

アクセス JR横須賀線「鎌倉駅」東口から徒歩10分
江ノ電「鎌倉駅」東口から徒歩10分
「横浜横須賀道路・朝比奈I.C」から5㎞
住所 〒248-8588
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL 0467-22-0315
FAX 0467-22-4667
拝観料 無料(鎌倉国宝館、宝物殿は有料)
拝観時間 6:00~20:30
駐車場 有り(40台 ※1時間600円)
HP https://www.hachimangu.or.jp/

地図

まとめ

魅力のぎっしり詰まった鶴岡八幡宮の例大祭でした。
鶴岡八幡宮自体も見どころが沢山のスポットですが、
特に年に一度の例大祭は、本当に荘厳な雰囲気ですのでご覧になってみてくださいね。

まるでタイムスリップしたような錯覚に陥り、日本の伝統文化を堪能できます。
春はお花見スポットにもなるので、またぜひ訪れたいと思いました。

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