ぶらり散歩

江戸東京たてもの園!ジブリの世界にどっぷり浸れる穴場の観光スポット

江戸東京たてもの園をご存知ですか?

失われていく歴史的建物が移築保存されている施設です。
都立小金井公園の中に設置された野外博物館なんですね。

古くは江戸時代から明治、大正、昭和初期まで。
昔の建物が並んで街並みと共に再現されています。
歩いていると昔の時代にタイムスリップした気分を味わえます。

スタジオジブリでも「千と千尋の神隠し」にてモデルにしている建物があることで話題になっています。

■江戸東京たてもの園の見どころ

・アクセス

江戸東京たてもの園は、都立小金井公園の中に設置されています。

最寄り駅は、JR中央線の東小金井駅、もしくは西武新宿線の花小金井駅となります。
どちらも駅から歩くとけっこう距離があります。

歩くのが辛い場合はバスに乗っていくといいですね。
車で行く場合は、都立小金井公園の有料駐車場を利用します。

詳しいアクセス方法は、江戸東京たてもの園のページに記載されています。
http://www.tatemonoen.jp/raien/access.php
 

今回みるみるランドでは、西武新宿線の花小金井駅から歩いて行きました。

花小金井駅はレトロな感じの駅です。

南口を降りると、目の前に緑豊かな遊歩道がありました。

抜群のロケーションで、天気の良い日はここを歩くと気持ちいいですね。

花小金井駅から歩くこと約20分・・・。

都立小金井公園に到着しました。

敷地面積がものすごく広い公園ですね。
江戸東京たてもの園への案内図もありました。

緑が多くてとても気持ちの良い公園です。

たてもの園前広場ものどかで良い感じです。

晴れた日の休日にまったりのんびりしたい公園ですね。

正面に見えるのが、江戸東京たてもの園の正面入口ビジターセンターです。

ビジターセンター 旧光華殿(きゅうこうかでん)

1940年(昭和15)に皇居前広場で行われた紀元2600年記念式典のために建設された式殿です。
1941年(昭和16)に小金井大緑地(現在の小金井公園)に移築されて光華殿と命名されました。

この日はイベントにて、「東京150年記念看板建築展」というのが開催されていました。

ミュージアムショップ&カフェもあるようです。

・入場料

  • 一般・・・400円
  • 65歳以上・・・200円
  • 大学生(専修・各種含む)・・・320円
  • 高校生・中学生(都外)・・・320円
  • 中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童・・・無料

・開園時間

  • 4月~9月・・・午前9時30分~午後5時30分
  • 10月~3月・・・午前9時30分~午後4時30分

■観光の見どころと感想

園内はセンターゾーン、東ゾーン、西ゾーンという3つのエリアに分かれています。

それぞれの建物の名前が分かりやすく記載されています。

・西ゾーン

まずは西ゾーンから見ていくことにしました。

~常盤台写真場~


建築住宅地として開発された郊外住宅地常盤台に建てられた写真館です。
照明設備が発達されていない当時、最も安定した照度を得るために2階写場の大きな窓には北側から光を採るすりガラスがはめこまれています。

~ボンネットバス~


レトロな外観がカッコイですね。

~デ・ラランデ邸~


1910年(明治43年)にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが平屋建ての洋館を3階建てに大規模に増築した住宅です。
1999年まで新宿区信濃町に建っていました。

デ・ラランデ邸は、武蔵野茶房というカフェになっています。

~八王子千人同心組頭の家~


八王子同人心は、江戸時代に八王子に配備された徳川家の家臣団です。
拝領屋敷地の組頭の家は、式台付きの玄関で格式の高さが示されています。

本日かまどに火を入れています。

ボランティア「ひじろ会」にて、毎週火曜日~日曜日の午前10時~午後4時に民家の燻煙が行われています。

囲炉裏などに火をおこして、その煙の効果で防虫対策を図ってるそうです。

昔のシャワールームです。

畳と木床とふすまが昔の日本的な感じでいいですね。

~瀬戸岡1号墳~


河原石を用いた地下式横穴の石室で墳丘はほとんど見られないのが特徴です。

~小出邸~


日本におけるモダニズム運動を主導した建築家堀口捨己が、ヨーロッパ旅行からの帰国直後に設計した住宅です。
当時オランダで流行していたデザインと、日本の伝統的な造形を折衷した作りとなっています。

~田園調布の家(大川邸)~


1925年(大正14)郊外住宅地の一つである大田区田園調布に建てられた住宅です。
居間を中心に食堂・寝室・書斎が配置され、当時としては珍しく全室が洋間となっています。

昔の電話ですね。

・センターゾーン

~旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)~


尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、その母お振の方(三代将軍徳川家光の側室)を供養するために建立した霊屋です。
東京都の文化財指定を受けています。

~高橋是清邸~


明治から昭和のはじめにかけて国政を担った高橋是清の住まいの主屋部分です。
洋間の床は寄木張りなっています。
2階は是清の書斎や寝室として使われ、1936年(昭和11)の2.26事件の現場になりました。

~上野消防署(旧下谷消防署)望楼上部~


三脚四層式外廊型で、旧所在地では約23.6mの高さがありました。
1925年(大正14)に建築されて、1970年(昭和45)まで使用されていました。

~西川家別邸~


北多摩屈指の製糸会社を設立した実業家西川伊左衛門が隠居所及び接客用に建てたものです。
多摩地域の養蚕・製糸業が最盛期をむかえた時期(大正から昭和初期)に建てられました。

・東ゾーン

~村上精華堂~


台東区池之端の不忍通りに面して建っていた小間物屋(化粧品屋)です。
昭和初期には、化粧用のクリーム・椿油や香水等を作って、卸売や小売を行っていました。

黒電話とそろばんがレトロで良い感じですね。

~都電7500形~


渋谷駅を起終点として、新橋・浜町中ノ橋(神田)・須田町まで走っていた車両です。
製造年は1962年(昭和37)です。
交通量の急激な増加にともない、都電は荒川線を除いて1963年(昭和38)から順次廃止されました。

東ゾーンは、昭和初期の街並みが再現されています。

~大和屋本店(乾物屋)~


港区白金台に1928年(昭和3)に建てられた木造3階建ての商店です。
3階の軒下を伝統的な出桁造りにする一方、間口に対して背が非常に高く、看板建築のようなプロポーションです。
戦前の乾物屋の様子が再現されています。

~植村邸~


建物の前面を銅板で覆った姿が看板建築の特徴をよくあらわしています。
外観は全体的にまとまっていますが、2階部分は和風の造りとなっています。
1927年(昭和2)に建てられました。

~丸二商店(荒物屋)~


昭和初期に建てられた荒物屋です。
店内は昭和10年代の様子が再現されています。


裏手には長屋も移築してそれとともに路地の様子も再現されています。

~花市生花店~


昭和初期に建てられた看板建築の花屋です。
建物の前面は花屋らしくデザインされています。
店内は昭和30年代の花屋が再現されています。
ブリキの看板がレトロ感あっていいですね。

~武居三省堂(文具店)~


明治初期に創業した文具店です。
当初は書道用品の卸をしていましが、後に小売店に変わりました。
ジブリ作品の代表作「千と千尋の神隠し」で、釜爺が働くボイラー室のモデルになったと言われています。

~小寺醤油店~


大正期から、現在の港区白金で営業していたお店です。
味噌や醤油、酒類を販売していました。

~万徳旅館~


青梅市西分町の青梅街道沿いにあった旅館です。
建物は創建当初に近い姿に、室内は旅館として営業していた1950年(昭和25)ころの様子が復元されています。

~子宝湯~


1929年(昭和4)に開業した東京の銭湯を代表する建物です。
神社仏閣を思わせる大型の唐破風(からはふ)や、玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の格(ごう)天井などの作りが施されています。

柳の木も風情があっていいですね。

隣は仕立て屋です。
1879年(明治12)に現在の文京区向丘に建てられた出桁造りの町家です。

~万世橋交番~


デザインや建築様式から明治時代のものと思われます。
正式名称は須田町派出所。
神田の万世橋のもとにあり、移築の時はトレーラーでそっくり運ばれました。

~皇居正門石橋飾電灯~


石橋の欄千両側にある男柱石に計6基設置されていたもののひとつです。
飾電灯の台座にあたる男柱石の部分は、展示にあたり復元されたものです。

■見学にかかる所要時間

江戸東京たてもの園を全てみるのにどのくらいの時間がかかるのか?

これは見る人の興味度合いによって異なると思います。
歴史好きとか、建物好きな人ならば一日中居ても飽きないと思います。
カフェやうどんが食べれるところもあるので、ランチしながら休憩しながらゆっくり観光できますからね。

建物の中に入らずに一通りグルッと回るだけなら20分~30分くらいでしょうか。
気になる建物の中に入って観光するなら、1時間とか2時間くらいですかね。

彼氏や彼女が歴史好きとか建物好きだったら、デートで行くのもいいと思います。

■夕涼み

江戸東京たてもの園では、それぞれの季節でイベントが行われています。
8月には「下町夕涼み」というイベントが開催されて夜間特別開園がされます。
盆踊りやこども神輿、ちびっこ縁日など楽しそうなイベントもあります。

また、建物がライトアップして昔の日本の夜の風景を堪能することもできます。

詳しくは公式サイトのイベントスケジュールにてご確認ください。
http://www.tatemonoen.jp/event/

■今回の記事のまとめ

江戸東京たてもの園、とても見ごたえのある良い施設でした。
やっぱり建物ってその時代を大きく反映するものですね。
昭和初期、大正、明治、江戸時代とそれぞれの風景を堪能できました。

まさか小金井にこんな良い施設があるとは思っていなかったので、発見できて良かったです。

歴史好きの方や建物好きの方、そうでない方でも楽しめるところです。
ぜひ一度小金井に足を運んで観光してみてください。

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