前半で、声の出る構造や、音を響かせるために力を抜きながら開くこと
などを伺いました。
後半は、より楽に良い声を作っていく方法や、
日常的にどう練習を重ねればいいかを伺っていきます。
力んだ声とリラックスした声、メリットがあるのはどっち?
力んだ声はどうやって出すの?
力を入れて出す声は、舌や声帯、顔などに力を入れて
絞り出すようにすると一時的に空気の圧が高まって大きな声が
でるようになります。
ですが、絞るということは筋肉を収縮させているということなので、
筋肉は段々疲れてきます。
重いものは力を入れて持ち続けられないのと一緒ですね。
そして、リスナーにとっても長時間は聞き続けられない音色になってしまうそうです。
リラックスした声は、どうやって出すの?
喉などを締めて空気圧を出すのではなくて、
お腹を使って空気を出すようにしてみます。
喉の筋肉よりも、お腹の筋肉の方が大きいですよね。
大きい筋肉の方が、自分としても楽に長時間使っていくことができます。
小指だけで、10㎏のダンベルを持つよりも、
腕で同じダンベルを持つ方がずっと楽に持つことができるのと一緒です。
筋肉ってどうやって意識するの?
巻き舌はできますか?
この巻き舌は、良い声が出ているかのバロメーターになるそうです。
日本語は、発声や発音が良くなくても、なんとなく推測したり
空気を読んだりしてしまう言語だと河野さんはおっしゃいます。
それに比べ、イタリア語や英語などはしっかりと口や舌をコントロールして
子音や巻いた音を出すので、もともと筋肉の使っている範囲が異なるそうです。
なので、日本人のほとんどは巻き舌ができない人が多いそうです。
できる方はある程度、すでに舌のコントロールができているので、
声が悪いということはないそうです。
腹筋を意識するときのお供は鏡です
腹筋は息を吸うときにお腹を緩めて、
息を吐くときにお腹を凹ますようにします。
鏡を見ながら、自分の呼吸とお腹の動きを一致させながら動かしてみましょう。
河野さんが教えているときでも、人によって体の使い方は違いがあるそうです。
意外と何気なく使っている体なので、鏡でどういう動きをしているのかを
確認しながら動かして、まずは意識をすることからスタートするといいそうです。
セルフでできる改善対策とは?
いい声になる3ステップ
1、あくびの時の喉にする
2、唇、とくに下唇を意識する
3、呼吸と腹筋を連動させる
1、は喉や顔をリラックスして必要最小限の筋肉だけ動かすようにする意識します。
2、は上唇だけでなく下唇も開くことで、音の道が広がるので発声が良くなります。
3、はしっかりとした発声のためにもお腹から空気を送ります。
喉だけを使っていると喉の筋肉負担が大きくなるので、体全体を使った方が
リラックスして長時間良い声を出し続けられるのです。
番外編として
私の場合は、「さ行」と「ざ行」が言いにくい傾向があったので、
「さしすせそ、しすせそさ、すせそさし、せそさしす、そさしすせ」と
と繰り返すことで「さ行」を改善していく予定です。
まとめ
今回の河野陽介さんのボイスレッスンでは、
クラッシックの声楽家ならではの観点から、アドバイスを沢山頂きました。
声の出る仕組みを始め、どうしたら声が良くなっていくのか
じっくりと個人に合わせて、日常生活での改善方法まで楽しく教えてもらえました。
本当に興味深くあっという間にレッスンは終了しました。
河野さんは合唱や、楽器の指導も手掛けていらっしゃるので、
興味のある方はおっさんレンタルでぜひレンタルしてみてくださいね。
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