今回は、LUMICA(ルミカ)のおうちでできる!サイエンス&クラフトシリーズのご紹介です。
『もこもこ膨らむ泡を作ろう!』
化学反応でもこもこ大きな泡が生まれる様子を観察しようという実験ですね。
ただ泡が出来る様子を眺めるだけなのですが、やってみると意外や意外!
これがけっこう面白いんですね~♪
■泡ができる仕組みを解説
この実験では、2つのパウダーと1つの液体を混ぜることで泡を作り出します。
- パウダーA・・・クエン酸
- パウダーB・・・重曹
- 液体C・・・PVA(ポリビニルアルコール)
・クエン酸と重曹とPVAの関係
クエン酸は、レモンや梅干しなどに入っている酸っぱい成分です。
重曹は、ホットケーキのふくらし粉などに使われているものです。
クエン酸と重曹を水の中で混ぜると、ガス(二酸化炭素)になります。
ソーダなどの炭酸水のようにシュワシュワと泡が出ます。
炭酸水みたいにガスが出るだけだと、泡は水面の上で消えてなくなってしまいます。
そこで、PVAの出番です。
PVA(ポリビニルアルコール)は、合成樹脂の一種で塩化ビニル樹脂の重合安定剤などに使われています。
PVAがもつ界面活性剤の力によって、泡が強くなりもこもこ膨らむという実験なんですね。
実際にやってみると、本当に泡がもこもこ膨らんでいきました!
この実験キッドの取扱説明書に、「液体Cの代わりに食器用洗剤を少し入れたらどうなるでしょうか。」と書かれていました。
そこでさっそくやってみることにしました。
PVAのときはシュワシュワ~と音が鳴って泡が徐々に消えていきました。
でも食器用洗剤でやってみたら、泡がさらに強化されてシュワシュワ感もなくなりました。
そして、もこもこもことよりたくさんの泡となって膨らんでいきました。
■クエン酸と重曹って混ぜると危険なの?
今回の実験では、クエン酸と重曹とPVAを混ぜて泡を作るというものでした。
でも、クエン酸と重曹って混ぜると危険じゃないの?って疑問に思う方もいるでしょう。
だってさ、クエン酸は酸性で、重曹はアルカリ性です。
混ぜるとガスが出ます。
ガスって聞くと、どうしても危険なイメージがつきまといますよね。
でも、ここで発生するガスは二酸化炭素なので安全なんですよ。
そうじゃなきゃ、今回ご紹介した実験キッドなんて販売されていませんからね。
「もこもこ膨らむ泡を作ろう!」は、対象年齢が10歳以上の子供用の実験キッドです。
混ぜたら危険な実験のはずがありませんよね。
・掃除でも役立つ
クエン酸や重曹は掃除でもよく使われます。
クエン酸は酸性なので、お風呂場の石鹸カスや水垢、トイレ掃除にも有効です。
一方、重曹のアルカリ性は皮脂や油汚れ、シミなどを落とすのに適しています。
そして、クエン酸と重曹を混ぜた発泡作用によって皮脂汚れや石鹸カス、カビなどあらゆる汚れに効果を発揮するものに生まれ変わります。
化学反応によるシュワシュワが汚れ除去の効果を生み出すんですね。
化学反応で混ぜたものが安全であるからといって、油断をしてはいけません。
さすがに限度を超えると危険を伴う場合もありますのでご注意ください。
たとえば、お風呂場の排水口掃除ですね。
シュワシュワの発泡作用は排水口の汚れを掃除するのにも適しています。
でも二酸化炭素の濃度が強すぎると、思いっきり吸い込んでしまった場合に体調を崩す場合もあります。
気分を害したり、ひどいときは気を失ってしまうこともあります。
お風呂場は密閉された空間なので、しっかりと換気しながら掃除をするようにしてください。
■今回の記事のまとめ
泡が膨らむ様子を見ているだけでもけっこう楽しかったです。
それだけじゃなくて、それぞれの性質や化学反応についていろいろ学ぶこともできました。
科学ってけっこう面白いものなんですね♪
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