DIY

刷毛とローラーで車を塗装!エブリイバンがヒョウ柄に大変身の巻き

みるみるランドのエブリイDA17V「みるりー」。

この度、外観を塗装することにしました。
刷毛とローラーで手塗りです。

何色にしようか、あれこれと悩みました。
派手で可愛らしくて、まだ誰もやっていない唯一無二の存在。

ってことで、ヒョウ柄がいいんじゃないか?という結論になりました。

ヒョウ柄の車ってほぼほぼ見かけないですよね。
ネットで検索すると、いくつか出てくるんですけどね。
たぶん、エブリイのヒョウ柄は今のところ見当たりませんでした。

今回は手塗りなので、素人なりのムラが出ると思います。
でもそれを逆手にとって、ヒョウ柄の斑点を個性的な柄にしようということになりました。

果たして、どんな仕上がりになるのでしょうか。

■塗装前にパーツの取り外し

車を塗装する前に、余計なパーツは取り外しておきます。

まずはエンブレム、スズキの「S」マークですね。

こちらは別の記事をご覧ください。

前と後ろのエンブレムをタコ糸で取り外しました。

あとはドアバイザーとラバーペイントも剥がしていきます。

今のみるりーはこの状態です。

ごく一般的なシルキーシルバーメタリック。

これがどんな様変わりをするのか、楽しみです。

まずはドアバイザーを外していきます。

マットファクトリーさんのビッグドアバイザーです。

まずはタコ糸で両面テープを削ぎ落としていきます。

タコ糸の代わりにワイヤーでやる人もいるみたいです。

まだ取り付けて間もないので、簡単に外すことができました。

車のボディに残った両面テープを除去するのですが、ここで登場するのがこちら。

この「消しール」が本当に便利なんですね。
電動ドリルの先端につけて使う消しゴムです。

あっという間に両面テープを除去することができました。

バイザー側に残ったテープは手で剥がしておきます。

テープを除去したあとに残った傷や汚れは、コンパウンドで落とします。

今回は、ソフト99の液体コンパウンドを使用しました。

これでドアバイザーをキレイに外すことができました。

では次に、ラパーペイントを除去していきましょう。

まずはピラーから。

ラバーペイントは、塗って簡単にはがせる塗料なのですぐに除去できました。

手で引っ張るだけで簡単に塗料がはがれます。

ボンネットのラインもはがしていきます。

こちらもペロンと簡単にはがれました。

ドアバイザーとラバーペイントを無事に外すことができました。

久しぶりに納車時のノーマルな状態になりました。

■用意したもの

道具や塗料はタカラ塗料さんで揃えました。

タカラ塗料さんでは、塗料だけではなく手塗りで必要な道具も一式揃っています。
色も豊富で、希望があれば調合などもしてもらえます。

ホームページには、車の全塗装のやり方がわかりやすく書かれています。
おかげで塗料の選び方や手順まで迷うことなく進めることができました。
また、他の人が実際に塗装した事例集も豊富なので参考になりました。

※タカラ塗料さんのホームページはこちら
https://brush-carpaint.com/

・塗料選び

塗料は水性とウレタン油性、ラッカー油性の3種類があります。
今回は素人でも扱いやすく、耐久年数も長い水性塗料にしました。

色は、下地をミルクティーベージュ、斑点をアースカラーとマットブラックにしました。

ミルクティーベージュ4kg:9,500円
アースカラー1kg:7,590円
マットブラック1kg:5,230円

予備のことを考えて多めに注文しました。

後日談ですが、実際に塗り終えてみるとだいぶ塗料が余りました。
大事に保管しておいて、後日補修するときや塗り直すときにまた使おうと思います。

※タカラ塗料さんの塗料の選び方に関するページはこちら
https://brush-carpaint.com/?mode=f12

・道具

道具はタカラ塗料さんの「刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット」2人セットを購入しました。
車の全塗装で必要な道具と資材がセットになっています。

塗料と一緒にこのようなダンボール箱で届きました。

箱を開封してみましょう。

取り扱い説明書と塗り方が書かれたパンフレット

特殊マイクロファイバーのローラーカバー

メモリが付いた内容器

内容器を入れるための下げ缶

塗料のアースカラー

塗料のマットブラック

塗料のミルクティーベージュ

非鉄バインダー500g

塗装されていないバンパーなどの鉄以外のところに塗る下地材です。
これを塗っておくことで塗料がつきやすくなります。

ワックスオフ1L

脱脂剤です。

ニチバンのマスキングテープ24mm×18cm 5個入り

ナイロン刷毛

耐水ペーパー#600 4枚

その他、毛羽立たないウエスとビニール手袋も入っていました。

※刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセットはこちら
https://brush-carpaint.com/?pid=130199709

2人セットは8,000円です。

塗料と合わせて合計30,320円でした。

他に自分たちで用意したのはこちらです。

車のサイズより大きめのブルーシート

使い古した刷毛

100均ダイソーのサンドペーパー

このハンドルを使います。

布テープ マスカー

■下地の塗装

塗り方もタカラ塗料さんのページに詳しく記載されています。
https://brush-carpaint.com/?mode=f1

マスキング ⇒ 足付け ⇒ 脱脂 ⇒ 下塗り ⇒塗装

この流れで作業していきます。

今回はレンタル塗装ブースを1日借りることにしました。
当日は時間が限られているので、前日までにできるだけのことをやっておくことにしました。

まずはサンドペーパーで足付けを行います。
足付けというのは、塗料が定着しやすくなるように耐水ペーパーで表面を荒らす作業です。

マスキングしなくても良いように、とりあえず大きな面だけを足付けしました。

100均ダイソーのサンドペーパーの大きさに合わせてカットします。

ハンドルにセットします。

サンドペーパーで表面を軽くなでていきます。

ボディにキズを付けるので最初はドキドキしますが、すぐに慣れます。

こんな感じで表面のワックス分を落としてザラザラにしていきます。

あまり力を入れずに軽くこする程度です。

EVERYの文字と最大積載量のステッカーを剥がします。

これがかなりガッチリ貼り付けてあって、剥がすのに苦労しました。

シールはがしの溶剤を浸け置きしてもなかなか取れずに強力です。

最終的に消しールでやったら一発で取れました。

やっぱり消しールは最強ですね!

屋根の上はマスキングする部分がないので、全面足付けをやっておきました。

 

翌日、レンタルガレージにやってきました。

神奈川県相模原市にあるレンタルピットです。

スペースマーケットから予約できます。
https://www.spacemarket.com/spaces/ro-tfeyhewmfzw0-/rooms/KXDKGihnPT2xEgd3/

塗装での利用は1時間1,800円~となっています。

オーナーさんは近くで車屋さんを営んでいる方です。
とても親切な方で、塗装に関していろいろアドバイスをしてくださいました。

塗る前に外せるパーツは取り外しておきます。

ナンバープレートを外します。

前のプレートも外します。

窓枠などにマスキングテープを貼っていきます。

直線は簡単に貼れますが、曲線や細かいところが難しかったですね。

でもマスキングをちゃんとしておかないと、仕上がりに影響しますからね。

フロントバンパーも外します。

ネジやクリップを抜いて外します。

けっこう分かりにくいところにあるので、ちゃんと調べてからやったほうがいいですね。
クリップはマイナスドライバーでも外せますが、専用の工具があるとやりやすいです。

全てのクリップを抜いたら、あとは引っ張ると取れます。

配線が一箇所つながっていました。

この接合部分のツメを外します。

これでフロントバンパーが外れました。

この作業はかなり苦戦しました。

マスカーで窓やヘッドランプ、、ドアノブ、サイドミラーなどを養生します。

なかなか塗装の作業に入れません。
実は塗装する前の下準備が一番時間かかるんですね。

全ての養生をやっと終えたので、今度は細かいところの足付け作業です。

足付けを終えたら、ワックスオフで脱脂をします。

ウエスにワックスオフ(脱脂用シンナー)を含ませて拭き上げていきます。
毛くずの出るタオルは逆にホコリなどを付けてしまうので要注意です。

次に下塗りです。

バンパーなどの樹脂部分に非鉄バインダーを塗布していきます。

こちらの非鉄バインダーは、蓋に刷毛が付いていました。

この作業をしておくことで、樹脂に塗料がつきやすくなります。

ようやく塗装に入っていきます。

最初に塗料の缶を振ってよくかき混ぜます。

マイナスドライバーなどで蓋を開けます。

下地のミルクティーベージュです。

必要な分だけ内容器に注ぎます。

水性塗料は水道水を5~15%ほど入れてかき混ぜます。

内容器を下げ缶の中に入れてセットします。

広い面はローラーで、細かい部分は刷毛で塗布していきます。

一度にたくさん塗るのではなく、薄めに何度も重ね塗りをするのがポイントです。

1回目はかすれてもいいので、とにかく薄く均一になるように塗っていきます。

最初はドキドキしますが、すぐに慣れます。

つや消し剤が入っているので、ムラをなくすためにこまめに混ぜながら塗っていきます。
ローラーは塗料が均一に伸びてくれるので、とても塗りやすいです。

1回目の塗布が完了しました。

塗料が乾いたら、2回目を塗っていきます。、

最初と同じように、薄く均一になるように塗っていきます。

2度塗りが乾いたら、3回目も同様に塗っていきます。

時間があれば5度塗りくらいしたほうがいいらしいです。

今回は3度塗りで終了しました。
3度塗りでもしっかりと色が付いてくれました。

最後は塗料が半乾きの状態でマスキングテープを剥がしていきます。

完全に乾いてしまうと、塗膜も一緒に剥がれてしまうので要注意です。

もし塗料が乾いてしまっていたら、カッターなどで切れ目を入れながら丁寧に剥がしていきます。

■補修作業

翌日、明るいところで見るとしっかりミルクティーベージュ色に染まっていました。

雰囲気がガラッと変わりましたね。

よく見ると細かいところが気になります。

バンパーのところはちょっと色が薄くてムラになっています。

窓枠のゴムのところに塗料が付いてしまっています。

ドアノブの周りは塗料が剥がれてしまっていました。

こうした細かいところを補修してあげると、キレイな仕上がりになります。

ゴムのところはパーツクリーナーで塗料を拭き取りました。

ワックスオフでも塗料は取れます。

塗りが甘いところはさらに重ね塗りをします。

フロントバンパーは全体的にもう一度重ね塗りをしました。

窓枠はゴムを外して塗装するとキレイに仕上がります。

ドアノブ周りも細い刷毛で塗り足して補修しました。

これでようやく下地が完了しました。

■斑点の柄を塗装

シルキーシルバーメタリックからミルクティーベージュになったみるりー。

これだけでもだいぶ印象が変わりましたけどね。

ここからさらに変化していきますよ。
ヒョウ柄の斑点を入れていきます!

斑点の大きさはどのくらいがいいのか?

ヒョウ柄をプリントアウトして、それぞれのサイズで見比べてみました。

けっこう大きめの斑点が良さそうです。

小さい斑点をたくさん入れると、どうしても柄が悪くなってしまうんですよね。
今回はヒョウ柄でも可愛らしいヒョウ柄にしたいので、大きめの斑点を入れることにしました。

100均セリアで売っていた6B太軸タイプの鉛筆で下書きします。

ヒョウ柄の斑点を描いていきます。

落書きしているみたいですね。

斑点の位置をランダムに描いていきます。

この作業はけっこう楽しかったです。

斑点の内側はアースカラーを使いました。

これだとちょっと色が濃いので、ミルクティーベージュを少し入れて調合しました。

ミルクチョコみたいな美味しそうな色ですね。

まずは目立たないところから試し塗り。

下書きに沿って斑点を入れていきます。

なかなか良い感じでポップな雰囲気になってきました。

この作業も凄く楽しいです♪

車にお絵かきって、なかなか体験できませんからね。

アースカラーの斑点は二度塗りしました。

次にマットブラックで斑点の縁取りをしてきます。

細い筆で斑点の縁をランダムになぞっていきます。

筆の質感を残してヒョウ柄っぽくしていきます。

またガラッと印象が変わりました。

この作業もやっぱり楽しかったです。
塗装って楽しいですね♪

このようなヒョウ柄になりました。

■隠れキャラも導入

みるみるランドのマスコットキャラクター「みるみる君」。
ディズニーランドの隠れミッキーみたいに1箇所だけ入れることにしました。

厚紙にプリントアウトしてカッターでくり抜いて型をつくりました。

型の上からローラーを転がします。

乾くまで待ちます。

目と口は手書きです。

口の角度が・・・。

まぁ、これも味ですね。

というわけで、このように仕上がりました。

ヒョウ柄のエブリイバンが誕生しました!

■パーツの取り付け

塗装前に取り外したパーツを再び取り付けていきます。

まずはドアバイザーから。

パーツクリーナーで脱脂します。

車用の両面テープを貼り付けます。

1cm幅の両面テープを貼りました。

曲面のところも途中でカットせずに、1本で貼ることができました。

4つ全部貼り終わりました。

テープの台紙を端から少し剥がしておきます。

金具を窓枠のゴムにはめ込みます。

テープの台紙を剥がします。

ぐいっと押してテープをボディに密着させます。

後ろも同じように取り付けていきます。

ビッグドアバイザーを付けることで、印象がまた変わりました。

ちょっと引き締まった感じに見えますね。

次にエンブレムを取り付けていきます。

こちらはDIYで自作したエンブレムです。
スズキの「S」を2つ使って、みるりーの「M」に改造しました。

詳しくはこちらの記事でどうぞ。

後ろのドアノブの下に貼ることにしました。

貼り付ける面をパーツクリーナーで脱脂します。

両面テープの台紙を剥がします。

ペタっと貼り付けます。

下の斑点とかぶってちょっとわかりにくいですね。
ドンマイ!

フロントのエンブレムも貼り付けます。

まずは脱脂。

位置がずれないように、マスキングテープで水平をマーキングします。

こちらは業者さんに作ってもらったエンブレムです。
「EVERY」ではなく、「MILRY(みるりー)」にしました。

ヤマトデザインさんで作っていただきました。
http://yamato-d-emblem-shop.art.coocan.jp/

制作費用は9,500円でした。

フロントに取り付け完了です。

愛嬌ある顔になりましたね。

■最大積載量の表記

軽バンは最大積載量の表記がないと車検に通りません。
商用車ですからね。

いろいろ調べてみると、手書きでもOKということでした。
そこで、斑点の中に手書きで表記することにしました。

まずは斑点を入れます。

最大積載量の下書きをして練習です。

小さな筆を使ってマットブラックで描いていきます。

途中で曲がらないように、マスキングで水平を取ります。

かなり緊張してます。

なんとか最大積載量350kgの表記を入れることができました。

最後に斑点の縁取りをします。

バックドアのガラス面にはみるみるランドのステッカー。

こちらは愛知県豊橋市にあるキャンピングカー製造販売会社のケイワークスさんが作ってくださいました。

ケイワークスさんにはサブバッテリーまでプレゼントしていただきました。
本当にありがとうございます。

ケイワークスさんのホームページはこちらです
https://kworks-aurora.com/

これでヒョウ柄みるりー完成です!

■今回の記事のまとめ

初めての車全塗装に挑戦してみました。
いろいろ大変なところもありましたが、楽しかったです♪

そして、かなり目立ちます。
以前よりも注目度が150倍くらい増しました。
とくに小さな子どもには人気なようで、じっくりと見られます。

最初は車の全塗装を自分たちでやるのは難しいかなと思っていました。
でも、やってみると意外にもできてしまうものですね。

やる気さえあれば素人でも何とかなるものです。

興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
愛車がオリジナル色に染まると、より一層愛着が湧きますよ♪

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